演奏者のための はじめてのアレクサンダー・テクニーク ~からだを使うのが楽になる~を買ってみた

発表会の一週間前にインスタ友だちに教えてもらったアレクサンダーテクニークの存在。
調べてみると、緊張しすぎて演奏会で失敗・・・というパターンを避けられるようになるらしい。
そんな効果があるならやってみたいと、わらにもすがる思いで購入したのがこちら。
演奏者のための はじめてのアレクサンダー・テクニーク ~からだを使うのが楽になる~」という本。

アレクサンダーテクニーク自体は演奏者に限定したものではないけれど、この本は主に演奏者に向けた説明になっている。
楽器別に解説している部分もあって、チェロだとボーイングのところと、座ったときの姿勢が参考になった。

ボーイング中、ダウンは肘、アップのときは弓先に意識を向ける。右手の小指側も意識する。
この3点に意識を向けた結果、演奏中の様子を録ったビデオで確認すると、確かに右手は滑らかに動いていた。

意識が向かなかった頭は、ガチガチに歯を食いしばっててモロに力が入ってるのが映像でも見えた。
本当は姿勢にも気を配るべきなんだけど、なかなか一度にはできないので、ある程度身に着けるには、練習が欠かせない。

本だけでなく、実際に教えてくれる教室もあるみたい。
地元にはないけれど、あれば習ってみたい。

この本を読んだだけで、魔法のように緊張しなくなるということはないです。
実際に効果を体感するには、書いてあることを実行するしかない。

しかも、ちょっとした気づきみたいなものなので、気が付かない人もいると思う。
なので、本だけでは身に付かない人もいると思う。
緊張している最中に、本に書かれていたことを思い出せるかどうかが勝負、みたいな感じ。

緊張しすぎてそれどころじゃないって人は、まず自分に集中するのをやめてみるといいかも。
うまく弾こうとするから緊張するのであって、素人の発表会なんて、みんなたいして聞いてないってくらいに思って気楽にいけば、さほど緊張しない。
あと、やれるだけの練習はしたのでもう本番はどうでもいい、くらいに思えば力も抜ける。

今回の発表会はどうだったかというと、緊張しないように心掛けてもやっぱり緊張はする。
でも、途中で「あ~、緊張してたな」という感じで、ジワジワ緊張してくる感覚がわかった。
テンポが狂いそうになったら伴奏のピアノの音についていこうと思うと、ピアノの音が耳に入ってくるようになったり。
落ち着くと、本に書かれてたアレをやってみよう、みたいな気持ちになった。

緊張して何やってるかわからない状態というのは、意識を向ける方向をあらかじめ決めておけば回避できるということなのかな。
とりあえず、この本はすごく役に立ちました。

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