発表会で気づいたこと、緊張しすぎないために

昨日はチェロの発表会、4回目かな?の参加でしたが、毎回悩まされる本番中の手の震えが・・・

今回はなかった!!

これはすごいことだ。
どんなに練習しても、手が震えちゃえばまともに弾けないからね。
全体的に、あまり緊張せず本番に臨めた。

例年と何が違うのか考えてみた。

まず、チェロを買い替えたのを機に、指板に目印のテープを貼ることをやめた。
2017年の2月からチェロを習い始め、去年の12月までの4年弱、ずっとテープを貼っていたけれど、結局手元を見るとフォームが崩れる、譜面から目を離すのでどこを弾いてるのかわからなくなる、視点が泳いでる間に客席がチラっと目に入って雑念が湧いたり、何もいいことがない。

テープを貼ったところで、1ミリ指がずれても音程が狂うので、演奏中に瞬時に目で見て位置を合わせることは不可能だ。
ギターやピアノだって、手元を見ながら弾いてる人なんていないので、初心者からスタートしても音階を覚えたらすぐにテープを外した方がいい。
私も最初の頃は、音程の区切りがないのに音を合わせるなんてムリだと思っていたけれど、目に頼るのを止めたらわりとすぐに覚えた。

しかもいいことずくし。
まず、自分の音を聞く姿勢ができた。
先生は音の最初から最後まで均一なのに対して、自分の音は最初と最後が弱いので、フラフラしている。
それで音に抑揚が付いたと思ってたんだから片腹痛いわw

あと、自分の弾いた音が合ってるか、常にチューナーとにらめっこなので、正しい音程を覚えてきた。

ぱっと構えたときに、自然に第1ポジションの音が正確に押さえられるまで何度も反復練習した。
わりと高目に押さえがちという自分のクセにも気づいた。
第1ポジションの音程を外さないようにできれば、あとは指何本分下とか上と覚えていけば、第2、第3ポジションの音程も合わせやすい。

譜面を見ていて気づいたこと。
弾いてるときに、たまにどこを弾いてるのかわからなくなることがある。
脳の処理が追いつかなくなるというか。
ポジションチェンジのとき、どの指にするか一瞬迷うと、その間にも曲は進んでしまうので出遅れる。
それでグダグダになるパターン。
リハーサルのときに手が止まった原因が、まさにこれ。
これを解決するために、ポジションチェンジのところ全てに指番号をでかでかと書いた。
ボーイングがわかりにくいところにも記号を追加。
譜面から疑問に思う要素を全部なくすこと。

あとは、練習の密度か。
暗譜するくらい練習すれば自信も湧くし、問題要素が減る。

アンサンブルのとき、隣のおじさんが上級者で、もっと難しいポジションで弾いていたために、「あっ、自分と動きが違う」と思った瞬間どこを弾いてるかわからなくなった。
これの解決法は、もう譜面に集中するしかないね。
アンサンブルだと、一度集中力が途切れると周りの音とズレて、入れなくなる。
ボーイングのアップダウンが隣と違うとさすがにまずいけど、もう隣の人は気にしない。

譜面の、今弾いてるところだけを見ているのもミスの誘発要素。
どんなに練習しても、迷う瞬間はあるもの。
少し先の音符を確認しながら弾くと、何かあっても考える余裕ができる。
今回は本番前にそれに気づいて、とりあえず1つ前の音符を視界に入れながら弾いてみて、指順やボーイングで迷わずに済んだ。

今これを書いてて、プロだと初見ですぐ演奏ということもあるから、そういう場合はもっと先を見ながら弾いてるんだろうな、と思った。
ちょっと検索してみたところ、以下の文章を発見。
参照:【苦手意識がある人向け】初見演奏のコツ・上達法

今弾いている場所よりもずっと先を見ながら弾くというよりは、どちらかといえば自分が弾いているところを含んだまとまり全体を見るようなイメージで演奏するとうまくいくと思います。

「音読」と同様です。初めて見る文章を音読するとき、どのような目の動きをするでしょうか。今読む一文字だけを追っていく、という人はあまりいないと思います。単語など一区切りずつのかたまりを目で追いながら音読しますよね。そして上級者になると、たとえば次の点まで、などと、一気に把握できる区切り自体が大きくなっていくかと思います。

それは、初見演奏でも同じです。
まずはモチーフからでもいい。ひとかたまりを把握するように気をつけてみます。そしてやがてはフレーズごとなど、把握する区切りの範囲を少しずつ大きくしていけばよいのです。

なるほど、そういう感じなのね~。

あと、本番前にはよく体をほぐして、指先もストレッチしておく。
上級者のおじ様が、指先を暖めるために、出番を待っている間に大きなグローブをしていた。
そこまでしなくてもいいと思うけど、もう年なので体のケアは必要だな。

本番ではいきなり弾き始めないで、少し音合わせをして、息が止まってないか、上半身が力んでないか、確認してからスタートすれば大丈夫。

今後の練習方法としては、
自分の音をよく聞く。
暗譜できるまで練習する。
譜面の少し先を見ながら弾く。
の3つかな~。

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