金融危機時の株価と為替の動きを調べて、損切りラインを考える

株価の下落といえばリーマンショック。
リーマン・ショックのあった2008年の日経平均の最高値は1/4の1万4691.41円。
リーマン・ブラザーズ破綻直前、9/12の終値は1万2214.76円。
破綻翌日の9/16終値は1万1609.72円で、605.04円安。
この年の最大下落幅は、10/16の1089.02円安、終値は8458.45円
結局、この年の日経平均最安値は10/27の7162.90円

1ヶ月しないうちに株価が半分近く減っちゃったわけね。

1日で600円安になるのはたまにあるが、一瞬でドカンと落ちないのはストップ安で止まるせいだね。

じゃあ、米ドル円の為替相場はどうだったか。
リーマン・ブラザーズ破綻前9/15の高値106.90円、安値104.48円、終値104.54円
破綻翌日の9/16高値106.36円、安値103.51円、終値105.75円

・・・あれ?株みたいにドカンと反応しないじゃん。
2~3円の値動きなら普段もありそうだけど。

初めて1ドル100円切ったのは10/18の99.18円。破綻から1ヶ月で5.36円の円高。
この年の円最高値は12/17の1ドル87.37円で、3ヶ月で17.17円の円高になった。
ちなみに円高が最も進んだのは、2011/10/28の75.79円(史上最高値)だそうです。
ここから100円まで戻すのに、2013/5/9までかかった。

では、最近の出来事でいうと、2015年8月のチャイナショックの時の為替はどうだったのか。
最も動いたのは

8/24 安値116.46円、高値122.01円、差額5.55円

この時のチャートをアップしている人がいたので、参考にさせていただきます。
夜中に1時間で全財産を失った人の悲鳴が聞こえてきそうなチャートだ・・・;;

参考:世界同時株安で円急騰だけど、400ドル買って歯向かってみた

こちらがドル円1時間足チャート。オレンジ色で囲んだ部分が、恐怖の "バンジージャンプ" です。夜の10時頃だったと記憶しています。
約122円だったドル円相場は急騰、一時期116円を切る勢いでした。リアルタイムでチャートを見ていた人は、「恐い」と思ったみたいです。ツイッターでは大騒ぎになっていました。

(ちなみに、豪ドル円は8/24の高値89.168円、安値82.081円、差額7.087円でした・・・。スワップ狙いの人はどうなったんでしょうね。コワッ・・・。)

1米ドル100円だった時に、1円円安になったとする。
レバレッジなしの場合、10万円持っていたら1000円の儲け。
レバレッジ10倍だと1万円の儲け。
レバレッジ25倍だと2万5000円の儲け。
もし100万円持ってたら、レバレッジ25だと25万円の儲け。

この時、金融危機が起きた! いきなり5.55円マイナスになったら

100万運用していた人は-25万x5.55円で-138万7500円の損失。
強制決済で2割くらい残ってるかもしれないが、間に合わなくて差額の38万7500円を払うことになるかもしれないね。

結局、自分が失っても耐えられる金額で運用するのがベストということだな。
なくなって困るなら損切りをする。どこを基準にするのか?

参考:戦略的ストップロス

買いポジションのストップロスは抵抗ライン(サポートライン)の下に置きます。
売りポジションのストップロスは抵抗ライン(レジスタンスライン)の上に置きます。

参考:中長期取引におけるストップロスの目安

ストップロスは、レバレッジが高ければ高いほど狭くする必要があります。
ストップは、その近辺の節目(サポートラインなど)に設定します。これは、為替で長期的に上昇トレンドが発生している時に、押し目で買っていくためのものです。
レバレッジ5倍で、右肩上がりのトレンドの押し目で買ったものが、買値の2円~3円(2%~3%程度)下のストップにかかるとすれば、それは、上昇トレンドに変化が生じた可能性があると判断して、相場の様子を見るということです。

なるほど。参考にさせていただきます。